-
『夜明けと音楽』イ・ジェニ/橋本智保 訳
¥2,200($14.18)
SOLD OUT
四六変形並製、240ページ 装幀 成原亜美(成原デザイン事務所) 装画 Karolina Skórka 「結局のところ物を書くというのは、よく知っている単語の中に、自分の悲しみを見つけること」 なくなったものの痕跡をたどり、孤独とともに創作する詩人イ・ジェニが綴るエッセイ集。 夜の闇に流れる、長く静かな時間に立ち上がる静謐な26編。 ある夜明けには涙のようにあふれる音楽について語り、またある夜明けには悲しみに満ちたプレイリストを思い出しながら詩を読む。 旅先で遭った不慮の事故、長いあいだ不眠症に悩まされたこと、ロックバンドで音楽に心酔していた二十代の頃のこと。 孤独とともに創作する詩人が、母の最期に立ち会い、イヨネスコやボードレールなど文人たちの足跡をたどり生まれた、詩と散文の境界を行き来するような言葉の記録。 ロングセラーエッセイ『詩と散策』(ハン・ジョンウォン)と並ぶ、“言葉の流れ”シリーズの代表作。 『夜明けと音楽』は、時間の流れという出版社の「言葉の流れ」シリーズ全十巻の十巻目にあたり、本書はその全訳です。しりとりをするように前の著者が次の著者に言葉をバトンタッチをする形を取っており、四冊目の『詩と散策』(ハン・ジョンウォン、拙訳 二〇二三年 書肆侃侃房)から『散策と恋愛』へ、『恋愛と酒』から『酒と冗談』へ、『冗談と影』から『影と夜明け』へ、そして最後を詩人イ・ジェニの『夜明けと音楽』が飾ります。(訳者あとがき) (版元HPより)
-
『星の時』クラリッセ・リスペクトル/福嶋伸洋 訳
¥2,695($17.38)
SOLD OUT
単行本 46変形 / 192ページ 発売日:2021.03.27 地方からリオのスラム街にやってきた、コーラとホットドッグが好きなタイピストは、自分が不幸であることを知らなかった――。「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」による、ある女への大いなる祈りの物語。 23言語で翻訳、世界的再評価の進む20世紀の巨匠が生んだ奇跡の文学。 「20世紀のもっとも謎めいた作家のひとり」(オルハン・パムク) 「カフカやジョイスと同じ正殿に属する」(エドマンド・ホワイト) 「オブライエン、ボルヘス、ペソアと並ぶ20世紀の隠れた天才」(コルム・トビーン) 「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」(ウォール・ストリート・ジャーナル) 荒野からやってきた北東部の女・マカベーアの人生を語る、作家のロドリーゴ・S・M。リオのスラム街でタイピストとして暮らし、映画スターに憧れ、コカコーラとホットドッグが好きで、「不幸であることを知らない」ひとりの女の物語は、栄光の瞬間へと導かれてゆく――。 (版元HPより)
-
『太陽に撃ち抜かれて』ジョヴァーニ・マルチンス/福嶋伸洋 訳
¥2,420($15.60)
SOLD OUT
単行本 46 / 176ページ 発売日:2026.01.22 この街では恋も殺しもドラッグも、熱風に吹かれてやってくる。「フィナンシャルタイムズ」「スペクテイター」年間ベストブック選出。リオのスラム街〈ファベーラ〉発の鮮烈デビュー作。 恋も殺しもドラッグも、すべてが熱に焼かれてく。「スペクテイター」誌、「フィナンシャル・タイムズ」紙年間ベストブック選出。世界に衝撃を与えたブラジルの才能による鮮烈デビュー作! 映画『シティ・オブ・ゴッド』以後の最も重要な想像力――アイリッシュ・タイムズ いつも何かが壊れるみたいだ――。 マフィアと警察が抗争を繰り広げ、麻薬中毒者たちが路頭をさまようなか、子どもは本物の拳銃で遊び回り、若者たちはビーチで大麻を吸い、恋をする。 ブラジル発、新リアリズム(ノーヴォ・ヘアリズモ)がついに上陸! 世界10カ国で翻訳。 「ブラジルの大作家ローザに匹敵する」――カエターノ・ヴェローゾ 「人生とはこんなにも容易く狂ってしまう」――ガーディアン 「リオデジャネイロのスラム〈ファベーラ〉生活を、タフで優しい文体で、驚くほど力強く描いた」――カーカス・レビュー (版元HPより)
-
『光と糸』ハン・ガン/斎藤真理子 訳
¥2,200($14.18)
単行本 46変形 / 214ページ 発売日:2025.12.19 2024年にノーベル文学賞受賞後に韓国で刊行された初の単行本。受賞記念講演・エッセイ・詩を著者本人が編んだ、光と命をめぐる祈りのメッセージ。 世界は、なぜこれほど暴力的で、同時に、なぜこれほど美しいのか? 著者自身が構成を編み上げた、ノーベル文学賞受賞後初の作品がついに刊行。光へ向かう生命の力への大いなる祈り。 「最初から最後まで光のある本にしたかった」 ――ハン・ガン 「人間性の陽溜まりと血溜まりと。その二つが常に隣り合っていて、どちらかへ行こうとしたらもう一つも絶対に通らなくてはいけない。ハン・ガンの小説にはそんなところがある」 ――斎藤真理子 ノーベル文学賞受賞記念講演「光と糸」全文、創作についてのエッセイ、5編の詩、光を求めて枝葉を伸ばす植物をめぐる庭の日記、そして著者自身による写真を、著者自らが編んだ、ハン・ガン自身によるハン・ガン。 過去が現在を助けることはできるか? 死者が生者を救うことはできるのか? ――本文より 目 次 光と糸 いちばん暗い夜にも 本が出たあと 小さな茶碗 コートと私 北向きの部屋 (苦痛に関する瞑想) 声(たち) とても小さな雪のひとひら 北向きの庭 庭の日記 もっと生き抜いたあとで 訳者あとがき (版元HPより)
-
『まだまだという言葉』クォン・ヨソン/斎藤真理子 訳
¥2,475($15.96)
朝日 / 全国学校図書館協議会選定図書 単行本 46変形 240ページ 発売日:2021.11.26 貯金を持ち逃げた家族を思い借金を返す娘。正規職員と非正規職員の板挟みになった教師……。社会の歪みを彷徨う人々の、絶望とかすかな希望を描き出す、韓国リアリズムの極北をなす作品集。 著者 クォン・ヨソン 1965年生まれ。ソウル大学国語国文学科修士課程修了。李箱文学賞、韓国日報文学賞、李孝石文学賞ほか数々の文学賞を受賞する、現代韓国文学で最も重要な作家の一人。邦訳書に『春の宵』(書肆侃侃房)がある。 斎藤 真理子 (サイトウ マリコ) 翻訳家。パク・ミンギュ『カステラ』(共訳)で日本翻訳大賞、チョ・ナムジュ他『ヒョンナムオッパへ』で韓国文学翻訳院大賞、ハン・ガン『別れを告げない』で読売文学賞を受賞。ほか、著訳書多数。 (版元HPより)
-
『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』青木耕平、加藤有佳織、佐々木楓、里内克巳、日野原慶、藤井光、矢倉喬士、吉田恭子
¥1,980($12.77)
A5判、並製、376ページ 装幀 成原亜美 装画 藤井友子 文学からアメリカのいまが見えてくる。更新され続けるアメリカ文学の最前線! 「web侃づめ」の人気連載ついに書籍化。ブラック・ライブズ・マター(BLM)、ノーベル文学賞を受賞したばかりの詩人ルイーズ・グリュックなど最新の動向についても大幅に増補した決定版! 座談会「正しさの時代の文学はどうなるか?」(ゲスト:柴田元幸さん)を収録。 <登場する人物> ドン・デリーロ、ルシア・ベルリン、ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー、モナ・アワド、ロバート・クーヴァー、アルフィアン・サアット、ジェスミン・ウォード、トニ・モリスン、チャック・パラニューク、モニク・トゥルン、コルソン・ホワイトヘッド、ローレン・グロフ、ハニャ・ヤナギハラ、カルメン・マリア・マチャド、ジーナ・アポストル、ブレット・イーストン・エリス、ピーター・オーナー、パトリック・デウィット、ジェイク・スキーツ、シェリー・ディマライン、シークリット・ヌーネス、ロクサーヌ・ゲイ、多和田葉子、ミチコ・カクタニ、ポール・ベイティ、ショーン・ペン、ルイーズ・グリュックほか <登場する作品> 『アメリカン・サイコ』『ハミルトン』『サブリナ』『ファイト・クラブ2』『フライデー・ブラック』『歌え、葬られぬ者たちよ、歌え』『ビラヴド』『ゲド戦記』(ル=グウィン遺稿)『マレー素描集』『友だち』『マギー・ブラウンその他の人々』『ポイント・オメガ』『ハックルベリー・フィンの冒けん』『シスターズ・ブラザーズ』『掃除婦のための手引き書』『セルアウト』『ブラッグズヴィルにようこそ』『見えない人間』『彼女の体とその他の断片』『スピン』『サウスパーク』『13の理由』『デトロイト ビカム ヒューマン』ほか (版元HPより)
-
『理想の彼女だったなら』メレディス・ルッソ/佐々木楓訳
¥2,310($14.89)
四六判、並製、312ページ 装幀 成原亜美(成原デザイン事務所) 装画 山内尚 こんな未来なんて想像もできなかった。そもそも未来なんて思い描けなかった━━。 トランス女性の作者による声や経験が主体性を持って読者に届けられる。 ストーンウォール図書賞受賞はじめ大きな支持を集めたトランスガールの青春小説。川野芽生さん推薦! むしろ、ごくありふれた、青春の物語。それが、彼女には、彼女たちには、なかった。これまでは。━━━━川野芽生 「本書の、最もすばらしい部分は(略)トランスジェンダーの若者が、自分を尊重できるようになっていく物語、となるだろう」(訳者あとがきより) 【あらすじ】 アマンダ・ハーディは、ある出来事から高校最後の年を新しい街で過ごすことになる。彼女にはある目的があった━━できるだけ目立たず、人との関わりを避け、ただ日々をやり過ごす。卒業したら自分を知る者のいない場所に消える。すべては自分の人生を生きられる未来のため。ここは通過点にすぎない。それでも転校先での数々の出会いは、彼女の心の氷を溶かしてゆく。その先に見出したものとは━━? (版元HPより)
-
『どれほど似ているか』キム・ボヨン/斎藤真理子 訳
¥2,530($16.31)
単行本 46変形/376ページ AIと人間、娘と母、新世代超人と旧世代超人――。全米図書賞にノミネートされ、キム・チョヨプら新世代韓国SFに圧倒的影響を与えるトップランナーによる、決定版作品集。 「あの日の少女(わたし)を救うために今どんな大人(わたし)でいるべきか」という問いを突きつけられる。 ――桜庭一樹 新しい価値観、新しい世界、新しい言葉。SFは韓国文学の中で掲げられた連帯の旗印なのではないだろうか。 ――池澤春菜 世界的評価著しい「中短篇の神」(ムン・モカ/作家)が描き出す、現実の矛盾に立ち向かうダイナミックな想像力。「どれほど似ているか」(韓国SFアワード大賞受賞作)、「この世でいちばん速い人」(韓国SFアワード優秀賞受賞作)を含む、寡作の作家による10の小説集。 (版元HPより)
-
『クァーキーな女たちの伝統』小林富久子
¥3,300($21.28)
SOLD OUT
家父長的文化のなか、長く周縁に置かれてきた日本の女性作家たちは、独自の自己表現を求め苦闘し、社会に対しラディカルな問いかけをしてきた。近年の英語圏での日本の女性作家人気、現在のフェミニズムの状況を踏まえ、長年、日本女性文学の研究を続けてきた米文学者ならではの「読み」を提供する。大正〜現代の日本女性作家のほか、在日・韓国文学も取り上げる。 クァーキー(Quirky)とは 「風変わりな」「癖のある」「突飛な」、「予測のつかない」「ねじ曲がった」「つむじ曲がりの」といった意味。近年、英語圏での日本女性文学評でよく使われている。 (版元HPより) 目次 “Quirky” な女たちの伝統──序にかえて 第1章 大正期のパイオニア的フェミニスト女性作家たち ──田村俊子と宮本百合子 第2章 森三千代の「東南アジア」小説 ──「国違い」「帰去来」における「民族」および「混血」のテーマ 第3章 反逆の構造──円地文子『女坂』を読む 第4章 「黒さ」と想像力──有吉佐和子『非色』の世界 第5章 「制度としての母性」対「経験としての母性」 ──アドリエンヌ・リッチの「母性」論から読む 1960年代末─ 80年代の女性作家たち 第6章 山姥は笑っている──円地文子と津島佑子 第7章 トニ・モリスンと津島佑子 第8章 「狭間」から書く在日コリアン女性作家たち ──李良枝『由煕』を中心に 第9章 世界/地球文学としての日本・韓国の女性文学 第10章 「ポストフェミニズム」世代としての「摂食障害小説」作家たち ──松本侑子、小川洋子、赤坂真理 第11章 伊藤比呂美における「エコロジカル・フェミニスト」詩人への道筋 ── 「カノコ殺し」から『河原荒草』まで
-
『僕には名前があった』オ・ウン(呉 銀)/吉川凪 訳
¥1,980($12.77)
「人」から始まり「人」で終わる連作詩集 言葉遊びで描く喜びと悲しみ 「会う時はアンニョンでいたくてアンニョン 別れる時はアンニョンではいられなくてアンニョン 待つ人が路地にいた。 待つ時までいた」(「待つ人」より) 言葉遊びに気を取られているうちに周囲の時空が歪み始め、 自分がいつの間にか韓国の、あるいは日本にも共通した 生きづらい世の光景を眺めていることに気づいて愕然とする。 そして、この詩人はただものではないらしいと、 改めて認識するだろう。 ──訳者解説より 2023年5月31日刊行|四六変型判|並製|152頁|
-
『ジャングルの国のアリス』メアリー・H・ブラッドリー/宮坂宏美 訳
¥1,760($11.35)
6歳の少女のアフリカ探検記! そしてSFファン喫驚の奇書!! 今から80年前、まだまだ「暗黒の大陸」と呼ばれていたアフリカの大地を行く少女アリス。河のワニ、カバ、大草原のライオン、ジャングルのゴリラ、火を噴く山……。6歳の少女アリスの胸おどるホントのアフリカ探検物語。何冊も書かれた『……の国のアリス』のなかにあって、とびきりの異色作にして、忘れられていた面白本。12点の写真とアリス手書きの地図、新たな挿絵25点を収録。 この少女アリスこそ、後年『たったひとつの冴えたやり方』『愛はさだめ、さだめは死』(ハヤカワ文庫)等、多数の作品でネビュラ賞、ヒューゴー賞等を総なめにしたSFの大家、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアその人である。 長年、覆面作家としてその正体を明かさなかったジェイムズ・ティプトリー・ジュニアが女性だったとは!! その幼き面影を目の当たりにできる本書は、SFファンにとっても必読の書であろう。 (版元HPより)
-
『インディアナ、インディアナ』レアード・ハント / 訳:柴田元幸 柴田元幸さん・サイン入
¥2,310($14.89)
哀しみを抱えるすべての人へ。 2006年刊行の「とても美しい小説」を復刊しました。 “切れぎれの回想、現在のノアの心理、オーパルからの手紙、ノアの父ヴァージルや母ルービーをめぐる一連の奇妙な逸話…。 事実は見えなくても、ノアの胸に満ちる強い喪失感は、一ページ目からはっきり伝わってくる。その静かな哀しみが、ノアと猫たちとのどこかとぼけたやりとりや、ノアの父親ヴァージルのやたらと衒学的な物言いなどから浮かび上がる淡いユーモアと絶妙に混じりあい、それらすべてが、文章教室的規範から逸脱することを恐れない自在の文章で語られることによって、この作品を、昨今の小説には稀な、とても美しい小説にしている” (訳者・柴田元幸) 「いとしいノア あなたに花をおくります。 本物の花みたいなのよ、だって水をやらないといけないんだもの。 あなたは何をしているの?いとしいノア、 またみられたらいいなとおもっています、あの夢がまたみられたらと。 元気で オーパル」 (版元HPより)
-
『オン・ザ・ロード』ジャック・ケルアック/青山南(訳)
¥1,155($7.45)
河出文庫 528ページ 発売日:2010.06.08 安住に否を突きつけ、自由を夢見て、終わらない旅に向かう若者たち。ビート・ジェネレーションの誕生を告げ、その後のあらゆる文化に決定的な影響を与えつづけた不滅の青春の書が半世紀ぶりの新訳で甦る。 著者 ジャック・ケルアック (ケルアック,J) 1922年マサチューセッツ生まれ。大学中退後、アメリカ大陸を縦横無尽に車で移動する旅を始める。著書に不滅の青春のバイブル『オン・ザ・ロード』や、『地下街の人びと』など。 青山 南 (アオヤマ ミナミ) 翻訳家、エッセイスト。絵本の翻訳に「たのしいホッキーファミリー」、『アベコベさん』、『アボカド・ベイビー』、『ラストリゾート』、『こどものなかま』など。小説の翻訳に『オン・ザ・ロード』など多数ある。 (版元HPより)
-
『最後のライオニ 韓国パンデミックSF小説集』
¥2,145($13.83)
キム・チョヨプ 著 デュナ 著 チョン・ソヨン 著 キム・イファン 著 ペ・ミョンフン 著 イ・ジョンサン 著 ヒト、機械、鯨、ドローン、虫、ウイルス……現実を転覆する韓国SFの、めくるめく想像力による「新しい時代の、新しい未来」。星々に生きるものたちの6つの物語。 【新鋭から巨匠まで、韓国SFの最前線!】 第一章「黙示録 終わりとはじまり」 キム・チョヨプ「最後のライオニ」(古川綾子訳)……人類が感染症で絶滅し機械が支配する惑星の探査を命じられた私。 デュナ「死んだ鯨から来た人々」(斎藤真理子訳)……鯨の背中の上で三千年の文明を築いてきた人類のもとに伝染病が到来する。 第二章「感染症 箱を開けた人々」 チョン・ソヨン「ミジョンの未定の箱」(古川綾子訳)……会社勤めのミジョンが感染拡大下で手にした、時間を遡ることができる箱。 キム・イファン「あの箱」(清水博之訳)……箱の到来を告げられたミンジュンは、無人の町でドローンの着陸を待つ。 第三章「ニューノーマル 人類の新たな希望」 ぺ・ミョンフン「チャカタパの熱望で」(斎藤真理子訳)……飛沫の飛散を避けるため、韓国語から激音と破裂音が消えた未来。 イ・ジョンサン「虫の竜巻」(清水博之訳)……大量の虫たちの到来により、他人との物理的な接触が消えた未来。 (版元HPより)
-
『小さな海外文学 ロングパドル人間模様』柴田元幸さん・サイン入
¥1,430($9.22)
葉々社では、海外文学の裾野を広げるために新たに「小さな海外文学」というシリーズをはじめます。 本シリーズは、おもに海外文学に触れてこなかった読書家の方たちを対象に、短篇を2〜3篇収録し、気軽に手にとってもらえるように工夫しています。 シリーズ第1弾&第2弾は、柴田元幸さんの翻訳による2作品です。 本書、『ロングパドル人間模様』は、『人生の小さな皮肉』という短篇集に収録された作品で、「短篇集内短篇集」です。 (版元HPより) ___________________________ ハーディというと「重い人」「暗い人」という先入観を持ってしまうのも、これまたいささか勿体ない話です。たとえばこの『ロングパドル人間模様』などを読むと、ハーディが実は ユーモラスな面も持ちあわせていた作家であることがよくわかります。もちろんこの事実はハー ディの専門家のあいだでは常識に属す部類の話にちがいなく、たとえば岩波文庫の『ハーディ短篇集』(井出弘之編訳)なども「ユーモア、諧謔こそ彼の特質である」という視点から編まれています。しかしこの認識が一般にどこまで広まっているか。この翻訳で「楽しいハーディ」もいる、ということをさらに広く伝えられるなら訳者としても本望です。 (訳者あとがきより)
-
『小さな海外文学 ウォートン怪談集』柴田元幸さん・サイン入
¥1,430($9.22)
葉々社では、海外文学の裾野を広げるために新たに「小さな海外文学」というシリーズをはじめます。 本シリーズは、おもに海外文学に触れてこなかった読書家の方たちを対象に、短篇を2〜3篇収録し、気軽に手にとってもらえるように工夫しています。 シリーズ第1弾&第2弾は、柴田元幸さんの翻訳による2作品です。 本書、『ウォートン怪談集』は、「小間使の呼び鈴」「夜の勝利」「ミス・メアリ・パスク」、3つの短篇を収録しています。 (版元HPより) ___________________________ ぐだぐだ煮えきらない物言いを続けてしまったが、要するに何を言いたかったかというと、ここに収めたウォートンの幽霊譚三本を読むにあたって、もちろんどう読もうと読者の自由なのだが、事実を割り出さないといけないというプレッシャーを感じる必要はない、ということである。「小間使の呼び鈴」であれば一介の使用人である病み上がりの小間使が女主人や男主人に対して感じる感情の起伏に、「夜の勝利」なら秘書として他人に依存して生きないといけないがゆえに何とも屈折した主人公の心理の揺れに、まずは寄り添ってみるのも悪くないと思う。(ウォートンは上流階級の育ちだが、目下の立場に置かれた人物の心理を描くのが本当に巧い)。「ミス・メアリ・パスク」であればいっそ、幽霊ということにされているメアリ・パスク嬢の身になってみて、「一度死んだ人間」の感じる(そして「生きていた」ときも感じていた)孤独の深さに思いをはせる、とか……怖がっている人間を外から見るのではなく、怖がっている人間になって読むと、ウォートンの怪談は(まあすぐれた怪談はみんなそうだろうが)本当に刺さる。 (訳者あとがきより)
